京の世界の窓

窓から広い世界をみよう。

フロスト警部にどっぷりつかる

イギリスのテレビドラマ「フロスト警部」にすっかり魅了されている。

R.D.ウィングフィールド原作のミステリーをテレビドラマ化したもの。
今ミステリーチャンネルで24話まで放映中。1日2話放映なので
録画して見ている。

フロスト警部」おもしろいと聞いて、まず小説から読んだ。
フロスト警部シリーズは約10作品ほどあり、一部の短編を除いては
めっちゃ長い。長編。文庫本で700ページもあったりする。

これが凄くおもしろいのだ。
フロストは一日中たばこを離せない、ヘビースモーカーで
禁煙おかまいなしで、どこでも灰を落とす。

口が悪くて四六時中下品な冗談をとばしている。

でも刑事としてはすごく優秀で、勲章までもらっている。
デントン警察署はとても忙しく、いつも人手不足。

フロスト警部は同時に3つも4つも事件をかかえ、それを
経験とカンで解決してしまうのだ。

服装にだらしなく、執務室は未処理の書類が氾濫し、手が付けられない
ほど散らかっている。書類仕事は大嫌いなんだ。

しょっちゅう署長に呼び出されるが署長は苦手だ。
署長のおぼえはよくないが、同僚には人気がある。

とても魅力的な人物なんだ。

でも原作とテレビドラマは違う。原作者はドラマをよく思っていなかったみたい。

どこが違うかというと、ドラマではフロスト警部の大きな魅力である
「下品な冗談」が一切ないのだ。

それだけで魅力半減だよね。テレビだからしかたないんでしょうけど。

やたらとたばこを吸うシーンもなし。始めは喫煙していたけど
途中から禁煙したことにしている。

原作とテレビは別物だね。

でもテレビドラマ単独としてもおもしろい。
イギリスのテレビドラマってアメリカのドラマと違って
落ち着いていて重厚で緻密で、人物もよく描かれている。

フロスト警部に限らず「シャーロックホームズ」とか
「刑事フォイル」とか「バーナビー警部」とか。

どれも魅力的だ。イギリスのドラマって好き。
「ダウントンアビー」はアメリカとの合作だったかな。これもいいね。

フロスト警部のテレビシリーズは1992年から2010年まで続いたそう。
年に数作ずつで、全部で42作。
テレビドラマは原作としてウィングフィールドをクレジットせず、
キャラクター借用なんだって(ウィキペディアによる)
だからね。やっぱり原作とテレビは別物なんだ。

今24作までミステリーチャンネルで放映中。

1回2時間もの。とてもよくできていておもしろいよ。

イギリスに行きたくなってきた。

フロスト警部の舞台はロンドンではなく、ロンドンから少し離れた
デントンという架空の地方都市。それほど田舎でもないが、森もあり
森でよく事件が起きる。

イギリスの田舎に行きたいな。